きのうみた夢どんな夢

ジャニオタにはならないと思っていたのに落ちてしまったSixTONESの沼

女性アイドルを好きになって11年、男性アイドルを好きになって2年半、遂にジャニーズに魂を売ってしまった。


SixTONESさん
DISCOGRAPHY | SixTONES(ストーンズ) Official web site
アイドルが好きです。
可愛いもかっこいいも。正統派もバラエティも。性別年齢国境問わず。

でもジャニーズはちょっと別枠だったんです。
ハードルというか、歴史も独自の文化もありすぎて簡単に手を出してはいけない感じ。
「推し」という言葉より太古の時代から「担当」って言葉があるのに、よその人間がよその言葉で○○くん推しとか言えない。かといって急に我が物顔で担当とも言いにくい。(でもジャニーズ本人たちも結構「推し」言ってる?)
あとJr時代から成長を見守って応援している人たちの中に、よそ者が今さら入るのも申し訳ない。
そして勝手なイメージだけど、ジャニオタさんてジャニオタであることがもう肩書きでアイデンティティじゃないですか。「わたし最近ちょっとジャニオタっぽいかも」とかない、0か100じゃないですか。
バンギャとジャニオタには気安く関わるなっておばあちゃんが言ってました。ジャニオタはファンをやめることを担当を降りると言い、バンギャはあがると言うと昔聞いたことあるけど、今もそうなのかな。



最初のきっかけは松村北斗さんでした。
なんとなく見ていた歌番組に、彼がフチなしのシンプルなメガネをかけて出演していたのがきっかけでした。私は顔の良い人間が髪も服もバチバチにキメた上でかけるシンプルなメガネが好き。それにまず私はああいう薄い顔が好き。
その場で即「SixTONES メガネ」で検索した。
そう、今思えば沼に落ちる1番最初の「これ誰?!」が松村北斗さんでした。彼には本当に足を向けて寝られないし一生許さない。

1年以上前だ。
そこからあっという間に沼の底へ…なんてことは全然なく、ハマるなんて全く思わず過ごしていた。
歌番組に出てるのをちょっと意識して見る程度だった。

でも、そのちょっと意識して見る程度でも、徐々に思い始める。
もしかしてこいつら、めちゃくちゃ仲良しでは…?

それで気が向いたときに、他のアイドルついでにyoutubeを検索してみるようになった。
この人たち、自分たちで自分たちにウケちゃってる。カメラに向けてじゃなくてメンバー見て笑っちゃってる。俺は仲良いアイドルも良くないアイドルも推したからある程度は鼻が利くんだ。お前らお互いのこと好きなのバレバレだぞ。顔に出てるよ。
松村さん以外はろくに顔も覚えてないのに、見てて楽しいなぁと思った。
このグループを見る理由ができてしまった。


それで本業の彼らを1度きちんと見ようと思い、MVを見る。


そこで次に覚えたのが田中樹さんでした。
すみませんリアコです。
何よりGood LuckのMVでした。シンプルな背広に薄い背中、なで肩、華奢な首と手足。そこにピアス。あ、これたぶん昔やんちゃしてた人のスーツ姿だ。そういう似合い方だ。
たぶんこの人のファンほぼそうだろうけど、この体型好きです。細いというより薄いというようなこういう骨格、まじで好きです。
え、なんで今まで歌番組観てて気づかなかったんだろ、と過去の自分の視力を疑った。今思えば沼落ちのど真ん中を突き進んでいる。
このグループを見る理由が増えてしまっていた。


そして、樹さんが男5人兄弟で揉まれて育った4番目であることを知る。MCを主に担当していることも覚える。
おいおい。ちょっとやんちゃっぽい派手さがありながらも実は努力の人かよ。好きです。

さらに、そんな樹さんと人見知りの北斗さんが、仲の良い同い年で誕生日が3日違いであることを知る。待ってくれ。とばしすぎ。私の少女漫画人格がエンジンをふかし始めてしまう。

このグループを見る理由がどんどん増えてしまった。


だんだんと他のメンバーのことも覚え始める。
6人の始まりはバカレア高校の共演と知る。それを「またこの6人でやりたい」とジェシーさんが声をかけて結成に至ったことも。
そうなのか。
彼ら事務所の方針ではなく自らの意思で一緒になったというんですか。それから1度のメンバーチェンジもなく今日まで。ちょっと泣いていいですか。



気づけばこのグループを見ない理由がなくなってしまった。

おにぎり一口食べただけで騒ぎになるところとか

 

盛り上がりすぎて本題に入る前にカットされまくるところとか

 

自分たちだけでおもしろくなっちゃうところとか

 


このグループ、すぐふざけるしとにかくうるさい悪ガキ感あるけど「不良」ではないのが良かった。男子の悪ノリって感じ。
喧嘩卍 筋肉👊🏻じゃなくて、教室で男子うるさいよ!のやつ。めちゃピースフル。
そんな自分たちのキャラと魅力を、全員が分かってるのも良かった。
そこへきてぶちかまされた新曲が「ABARERO」

www.youtube.com

まじでありがとうございますと思った。完っ全に解釈一致してた。

アイドルなんて、事務所の戦略的な作り物じゃないですか。
ガチガチにコンセプトがあって、本人の意思なんて二の次三の次で、グループ内だって異なる個性が主張し合って、世間からは色眼鏡で見られる。
でも、そういうのとメンバー全員の向いている方向がバチーンと重なり合う奇跡が絶対にある。

この曲、たぶん“バズる”こと狙って作られてないと思う。
こういう超メジャーな人たちがカラオケで盛り上がる用じゃなさそうなA面曲出すと、ちょっと信用してしまう。

 

 

アイドルのことを疑似恋愛とか、さすがに最近は言われないのかな。
女の子アイドルから入った私にはさっぱりわからなかったけど、これは半分ちがってて半分は合っている気がしてる。
私にとってアイドルグループは、疑似友情なのだ。
女子グループで楽しいことするわくわく感で地下アイドルが好きだった。
友人たちがわいわい喋るのを楽しく聞いている時間と、好きなアイドルたちが楽しそうにわいわいする映像を見ている時間、私にとっては同じ幸せ。たぶん脳から同じ幸福物質が出ている。

そんなことを言うと「本当は~」とアイドルの裏の顔とか言いたがる人もいるかもしれないけど、私は友人のことだって100%を知っていられてるとは思わないから、結局同じだ。

画面越しじゃなくて本当の人間関係を築いた方がいいよ、というご忠告もあるかもしれないけど、だから“疑似”友情つってんだろ、へぇあなたはご友人と“本当の人間関係”を築けている自信がおありなんですね、相手もみんなそう思ってくれてるといいですねぇと煽りたくなってしまうので黙ってyoutube見ます。


とにかく、そんな幸せを感じられるアイドルにまた1つ出会ってしまった、それがSixTONESでした。

 

とはいいつつ、グループ仲が本当にいいなんてそうないとも思ってる。
これは偏見というより、不安や悲しい思いをしたくないための自衛みたいなものでもある。
ジャニーズ今いろいろ大変みたいじゃん、好きになって悲しい思いしたくないでしょ、って自分の中の慎重派がささやく。
そもそもジャニーズなんてさすがに文化違いすぎない?本当に楽しめる?とかもささやいてくる。
だけど、あーなんか、SixTONESのこの楽しさにはもう身を委ねちゃっていいかもと思った。沼の淵ぎりぎりでつかまっていた手を離しちゃった。
タイトルに落ちてしまった、って書いたけど、こういう受け身なのはよろしくないな。落ちたのではなく自分で飛び込んだのだ。 
もうこうなったら幸せも悲しみも共にしてやるぞ。




以下はメンバーごとの感想。最初の2人以外はほとんど同時に覚えたので順不同です。

松村北斗さん
曲の世界観を表現できるという意味で、お芝居もできる歌手や役者の歌手活動が好きなのですが、彼のパフォーマンスはそういう良さなのかなと思った。
自分がキラキラ目立つためではなく、自分を使いどう曲の世界を解釈して表現するか、という類のパフォーマンスだと思う。視線の1つ1つにも意味を見出したくなる人。

後追いでネットで知ったんですが、アイドルについての彼の言葉で「宛先のわからない手紙を先に書いておいて、それを必要とする人がいつでも手に取れる」(PICT UP 2021年4月号)というものが忘れられない。
この人の世界の解釈をいくらでも知りたいと思った。

最初はクールな人かと思ったけど、基本いじられたい人だよね。




田中樹さん
MCに限らず要領が良さそうな人。どちらかといえば器用貧乏な人な気がする。少女漫画だと本命にならなそうなね…個人的には大好きですね…
雑誌のインタビュー(これもネットの後追いですが)で「自身の“男として罪だな”と思うところは?」というまあまあベタな質問に
「いい訳やウソが得意なところ」
と答えているのを見た衝撃からはもう立ち直れないかと思いました。

youtube寝起きドッキリ企画で見事に逆ドッキリを成功させた回(*1)が良すぎてしばらく連日見てた。
「上手いことしてやった田中樹」が私は好きなのかもしれない。その後これは寝坊しているが。


そんな軽薄な好きで見ていたけど、実際知れば知るほどプロのアイドルっぷりに感動してる。
アイドルであることにこだわって誇りを持っていると思う。きっとここに来るまでには様々な覚悟があっただろうし、意地もあると思う。
アイドルが/ジャニーズがラップかよって今でもきっと言われることあると思うけど、それらの全部を糧にし続けてほしい。

 



京本大我さん
歌も踊りも上手い。身体の使い方が大きくて軽やかで好きです。ミュージカルの舞台の経験が活かされてるのかな。最も言葉通りの意味で芸能の人。
言わずと知れた京本政樹さんのご子息。
育ちの良さに見える、マイペースさ、丁寧さ、にじみ出る品の良さがとても良い。最初年下メンバーだと思ってた
「なぜかやんちゃグループとつるんでる育ちの良い優等生」という大大大好きなやつが、まさかここでも見られるなんて。
金髪でも品が良いというのは才能です。ハーフアップまたやってほしい。


ここで知るのが、京本さん北斗さんの不仲。
これが公然というのがすごい。仲良し、だけでなく、不仲、まで含めてしまうグループなのか。
本人たちが言いまくる、肯定しまくる、というのは余計な憶測をうまなくて上手いやり方なのではと思ったが、これは全体の仲の良さが充分にないと成り立たない。
嫌いじゃないけど接し方がわからない、会話がうまく続かない、でも仕事は認めあっている、という感じなのかなと認識しています。
ファンがそっと無理がないように2人のこと応援している空気にほっこりしている。
というか他が仲良すぎてこの2人が目立ってるだけの可能性もない

 



ジェシーさん
でけえ。身長も声も存在も。
陽キャすぎてこわいけど、陽キャの陽は太陽の陽なのだ、とポエムをしたためそうになる。
ジェシーさんの笑い声を聞きたくて今日もyoutubeを開いてしまう。
アイドルであると同時にパフォーマーだなと思う。ステージ映えする人だし、それをものにしている。笑っても歌っても黙っても人を魅了できる。
こういう単体でも完成する人がグループの中で浮くのではなく、全体を底上げするようにして先導してくれるの素晴らしいと思う。逆にいえば、こういう人を取り込むだけの力量があるグループってことなんだよな。
絶対スターになってほしい。光の方だけを見ていてほしい。
そのためにたくさん応援したいと思わせてくれる。

田中樹さんのような頭で考えてアイドルをやっている人とは対照的で、その2人がお互いのこと完全に認め合って頼りにしているという事実、私のアイドルオタク人格と少年漫画人格が手を取り合って感動してしまう。背中合わせで戦ってくれ。


そんでビビりで、実はすごく気配りをする人で、人を喜ばせるのが好きそうなところ、大型犬みたいな可愛さの人だ。
Mr.ズドンって何?


髙地優吾さん
普通の人っぽさとあざとさのどっちの魅力もある。
メンバーに昔から顔変わんないよねと言われていたけど、そういうのってどうしてこんなに微笑ましいのだろう。
最年長がいじられるグループはいいグループに決まってます。これは森羅万象に通ずる法則です。勝手な想像だけど、グループの均衡が内側からこの人で保たれているところがたぶんある。
自己紹介で1人だけ飛ばされて俺がまだだよ!っていうお決まりのやつがあった際に、髙地さんのツッコミが「俺を忘れるなよ!」とか「最年長を飛ばすなよ!」とかではなく「おいおいおい、SixTONESは6人じゃん」と、主語が自分ではなくグループだったことに感動した。(*2)
そういうツッコミはどこでも成立するわけじゃないよ。

 


森本慎太郎さん
でけえ(2度目)。
小学校でクラスに必ず1人いた年中Tシャツ短パンの子に大人になっても出会えるとは。
調べる前からあっ絶対最年少だなと思った。
末っ子が末っ子っぽくいられるグループはいいグループに決まっています。これは森羅万象に通ずる法則です。
いいヤツ感がいつも見え隠れしてる。隠れてはないか。まる見えか。
ガタイの良さに気を取られて実は綺麗な顔立ちをしていることに気がつくのが遅れる。やはりアイドルだ。
ジャニー喜多川さんから最後にかけられた言葉が「YOUほんとブサイクだね」だったという話(*3)で笑ってしまう。
メンバーみんなのことが大好き!というのを隠さない彼の存在が、ジェシーさんと並んでグループの素敵な空気を作っている。6人しかいないのに太陽が2ついるグループだ。

ジェシーさんのことはゴールデンレトリーバーに見えるときがあるんだけど、森本さんは秋田犬に見える(個人の感想です)。

 




クラスメイトだったら仲良しグループは別だったんじゃないかみたいなタイプの人たちが、影響を与え合い、化学反応起こして、けれどもそれぞれが独立してグループとして歩んで「メンバー」という唯一無二の関係を築いているアイドルという存在、愛さずにはいらんないよ。
6人が6人だけのノリでずっと結びついていてほしい。

うわ〜
気がつけばメンバーのこと顔と名前が一致するどころか、関係性を考え出すどころか、幸せを願い未来を願い始めてしまった。

 

 


バンドが好き→地下アイドル(女性)追っかけ→国民的アイドル(女性)が好き→K-popアイドル(男性)追っかけ、ときて遂に、とうとう、ジャニーズまで来てしまった。行きつくところまできた感じがする。
たぶん今後もジャニオタを自称まではしないと思うけど、でももはサブカルの人間とも自称できなくなったけど、アイドルオタクとして遂にジャニーズを履修できてうれしいです。
伝統のある国民的アイドルでもたらされる幸福度やっぱすごい。

あとデビューして3年というギラギラ感と、場数を踏んだ安定感が両立しているのが個人的にありがたかった。
デビュー前にジュニアとして活動するのって、単に技術的な練習や顔を売ることだけでなく、彼らがアイドルとして愛される経験を積むことにも意味があるんだろうと思う。
ジャニーズ事務所いろいろあるのだろうし改革が必要なところも多いとは思うけど、この下積みのシステムやたての繋がりはやっぱり大切なものだと思う。

 

あともし事務所がYouTube始めてくれてなかったら私はSixTONESのこと「メガネの顔が良い人がいる」で100%終わってたから、その改革だけでも本当に感謝です。




青文字系の服着てライブハウス通ってごりごりにサブカルこじらせてた頃、「音楽なんでも聴くよ~。まあさすがにジャニーズとかでなければ(笑)」とか、絶対言ってた。その頃の自分に今になって首を絞められている。
まじでファン層もコンテンツも対極の世界にいたから、よくたどり着いてしまったな…という気持ち。どっちかを否定したいわけでも両方全肯定できるわけでもないけど、なあなあに折り合いつけてる。
正直ジャニーズ好きな女子のこと、あなたたちはマジョリティで私はどうせマイノリティ、みたいに無関係の存在と思ってたよ。もっと言えば没個性の、量産型の、無難なつまらない女子でしょ、周りにつられて好きになったんでしょ、みたいなくそ失礼な印象を(本当にすみません)(私は私で普通の量産型サブカル女子でした)持ってたけど、すっかり社会人になっていろいろな人間と接していて思うのは、「ステージを鑑賞する趣味を持つ人」ってそれだけで限られた人だということ。
本当の敵(何と戦ってるんですか)は、エンターテイメントをくだらない流行りものだと軽んじる人たちであり、我々は推す対象が何であれ共に戦う同志(なんで戦ってるんですか)なのだ。みたいなことを思います。
あでも宗教戦争っていうのは同じ神を信じる者の間で起きるんですけどね。




沼落ちの話を読むのが好きなのでそういうもののつもりで書き始めたのに、意味わからないまとめ方になってしまった。誰が最後まで読めるんだ。
もし読んでいただいたジャニオタさんスト担さんがいらっしゃいましたら、こういう人もいるのねとどうか寛容な心で受け止めてください…勝手な想像でいろいろ書いたけど間違いがあればご指摘ください…

 

 

 

 

(*1)

www.youtube.com この逆ドッキリ場面良すぎて0.5倍速とかまでしました
1回目の寝起きドッキリも好きすぎて、樹さんと隣で呆けている北斗さんのセットを10回見て10回笑い転げてる。でも寝起きに水風船くらった後でなんで樹さん顔崩れないの。

 

(*2)

www.youtube.com 6人分の自己紹介でこのボケの量はシンプルにすごいしうるさい

 

(*3)

www.youtube.com実際見たことないはずのジャニーさんの口調をこうして知っていくのは恐らくジャニオタあるある