きのうみた夢どんな夢

20230309SUGA

※ミンユンギさんのお誕生日によせてと見せかけてAgustDの楽曲が好きだと書きなぐる投稿です。

 

 

 

7人のソロ活動が発表されてから全部に驚かされてきたけど、飛びぬけて驚いたのがSUGA、AgustDのワールドツアーでした。

 

 

AgustDのセカンドアルバムD-2、推し関係なくめちゃくちゃリピートし続けるアルバムになっている。曲単体でも相当作り込まれて、アルバム全体でも構成とか流れとか緩急の付け方とか、とにかく完成度が高い最高なアルバム。
初期衝動的な1枚目から作り込まれた2枚目への変化もいい。そういう違いは人間臭い。均質に作られたプロのお仕事より感動してしまう。
というのを置いておいてもただ単に好き。


今までラップってよくわからない音楽だった。
メロディもなくリリックを並べ立てられているのを聴いていてもついていけなくて、どこに自分を乗せて何に感情移入すればいいのか、上手い下手は何なのか、正直言って意味がわかってなかった。


ユンギさんのラップは、私が今まで聴いてきたHIPHOPで一番近しい存在になった。
ユンギさんのことを知っているからわかった。ラップという表現を必要としている人がいて、それでなければできない表現があるのだということを実感した。
聴いていると最強な気分になれる。たぶんユンギさん自身が最強だって思えてやっているからじゃないかなと思う。一番生き生きして見える。ただの妄想だけど、そういう気になれるというのは私の知ってる音楽と何にも変わらなかった。

 


意味わかってなかったとか書いたけど、よく考えればギターの弦が鳴る音やエイトビートやベース音を傾聴することだって意味はなかったし、意味がなくても意味があることが音楽だったなと思う。
AgustDの音楽が、私がラップを自分の音楽として聴けるようになるきっかけになってくれた。
(音楽に限らず、芸術、創作物を「理解するために考えて努力をする」というのは本来鑑賞には必要なことだと思う。なんでもかんでも「頭ではなく感じたままに」というのは賛同できない。小説でも、映画でも、絵画でも。もちろん古典作品を理解することとアイドルの周辺知識を蓄えることはまるで違うし、この場合はただ沼っただけかもしれないけど、とにかくわからないものがわかるようになる、というのは無理して好きになることとは絶対に違う。)

音楽って、これは自分の音楽だと思って聴けるものがある。
気分をあげてくれるBGMとしてじゃなくて、感情に直に食い込んでくるような、聴いているときにその音楽と自分がぴったり合わさってしまうようなものがあって(ってわざわざ書くととっても恥ずかしい。音楽目覚めたての中学生かよ。いいけど)、私の場合はどちらかといえば洋楽より邦楽に、古いものより時代の近いものに、聴き馴染んだバンド音楽に多いけど全部じゃない。
ラップというジャンルが、自分のそういう音楽の一部になったことがうれしい。それのきっかけになってくれたアーティストAgustDに感謝している。

あと思ったのが、私はもともと日本語ロックが好きで、日本語ラップも(わからないなりに本場のHIPHOPよりは)好きだったのですが、それは「母国語の音楽」として聴いていたのではなく、「非欧米圏の音楽」として聴いていたのでは。というのがちょっと発見だった。
AgustDにというより、ラップラ3人経由で知った韓国HIPHOPを聴いていても全体的に思う。あとバンタン関係ないけど台湾のバンドも好きなんですけど、そこでも同じことを思う。
自分が洋楽邦楽で分けていたときにあったつもりの境界線は、実際どこにあったんだろう?
アジアのインディーロックもポップミュージックも全部もっと流行ってくれないかな。

 

 

 

デチッタのMVってなんなんですか?いや、なんなんでもなくMVなんですけど。

バンタンを知った一番最初の頃、youtubeの関連動画にこのMVがずっと出ていたのに、どう見てもMVのクオリティじゃないからBTSのSUGAが別名義で映画のタイアップ曲かなんかに出演したのかと思ってて「じゃあBTS本体とは関係ないか」ってかなり長いことスルーしてた。
ていうかいまだに、私が大吹打という映画の存在を知らない世界線にいるだけで実はあると言われても「やっぱそうか」と全然信じると思う。ジンくんとジョングクが友情出演してて。

あんなん出されたら、これからAgustDにめちゃくちゃ力入れて活動していくのかなとも思えるのに、特にないまま時が経ちその間のAgustDのニュースと言えばソウジュコンで披露されたことくらいか。それも大ニュースではあるけどこのMVのスケールにはそぐわないような。
ユンギさんにとってどの程度力を入れてやるべきものだったのかよくわからず、だから期待していいのかしない方がいいのか。
ソロ活動で、新しいアルバムを出してくれないか少---しだけ期待してたけど、ユンギさんはあまりメインでやるつもりはないのではないか、もしくは細く長くやるためにあまり早急に期待してはいけないのではないか、AgustDはアイドルではないからあまりファンの期待に応えるための活動はしてほしくなかったしやっぱり期待しない方がいいのでは等々、だから何というわけでもなことを一生考えてた。

そこへきて単独ワールドツアーは感情がヒートショックで死ぬ。

自分が会える会えないじゃなくて、ミンユンギさんがSUGAとAgustD名義のこれまでの楽曲を世界中で披露したいと決断したことが、ものすごくデカい。曲を作って歌うアーティストであることが、それほどまでに大事なことなのだと改めて見せてくれたことがうれしい。期待していいんだなと思った。

ユンギさん、今年1年最高の年にしてください。
あなたの音楽の一ファンとして活躍をめちゃくちゃ楽しみにしています。