きのうみた夢どんな夢

NUMBER GIRL 1226 zepp tokyo

 


福岡県博多区からやってきたNumber Girlというバンドのライブに行った話。

 

Number Girlというバンドを私は実は結構かなり好きなのですが、Number Girlが好きな音楽はそんなに好きではなくNumber Girlを好きな人たちが好きな音楽もそこまで好きではなく、なのでこのバンドは自分の好き音楽エリアの中でちょっと単独というか別枠というか分類できないような微妙な位置にいる。

そもそも聴くようになったのは大学のサークルがきっかけで、サークルにいなければ聴いてなかったかもしれないと思うとどうしてもこの音楽からサークルの記憶を抜きにすることができず、思い出補正があるんじゃないのとも思うけど、ただ思い出としては片付けることもできないくらいには好きなバンドだった。

だからこのバンドを本当に好きな(本当に好きって何?)人たちにはちょっと後ろめたさがありながらも、結局大学時代がすっかり過ぎたものになった今日までずっと聴き続けているという、私にとっNumber Girlは好きなわりに立ち位置の定まらないような距離感のつかめないようなバンドだった。

2019年に再結成したときもすごく嬉しかったけど人のことで喜んでいるような感じで、めちゃくちゃ嬉しかったのに他人事の顔をしていた。

Number Girlがいる世界線に自分の人生があることは全然ピンとこなかったし、「チケットをご用意することができませんでした」となっても、その残念さも自分の身に迫るものとは違う他人事の悲しさで、もっと好きな人が行くんだろうという諦めがあるだけだった。

 

この日ついに初めてライブに行って私は、このバンドが本当にようやく実感を伴ったような気がした。ようやく直接、思い出を介さず、自分でこのバンドの音楽を聴いた気がした。別にこれで胸を張ってファンを名乗れるとかそういうことではないけど。

たぶん今後も他人事みたいな顔をしてしまうだろう。でもナンバガ聴いてる方の人生でやっぱよかったんだよなと思った。

 

 

 

 

コロナになってから初めて行ったライブでもありました。

2020年3,4月頃に取ってたライブ、全部払い戻しになって終わってしまった。

他はわからないけど、今回のこのライブは完全着席の歓声禁止スタイルで、zepp tokyoに行儀良く椅子が並べられているのを見てこれは芸術鑑賞会か?ここは市民会館か?と思ってしまったけど正直体力的にはありがたかった。でも19歳くらいでメロコアバンドのライブ来てこれだったら一生引き摺ると思う。いよいよメロコア廃れてしまうのでは。若い子ってもうメロコア聴いてないの?

f:id:harunonegoto:20211227220306j:plain

 

自分の学生時代にやってたこと、サークルの狭くて閉め切った練習室で漫画読んでコンビニ弁当食べて練習してライブして飲みに行くって、感染対策したらできないことばかりだったと思う。

もしかしたらできなかったかもしれないことと本当なら今もできたかもしれないことを考えながらライブを見てしまっていた。

もう戻らない(そんなに戻りたくはないが)学生時代が、コロナを経て二重に失われてしまっている。

ああでも言い換えると自分の若者時代はコロナ前に間に合ったとも言えるのかもしれない。