きのうみた夢どんな夢

どうしてもアイドルが好き

女の子アイドル。

私にとって、自由とか反骨精神でした。

あっ別にアイドルから一番遠い言葉大喜利をしているわけではないです。

 

 

 

 

中学の時に親のCDを借り、高校の時に邦ロックにハマり、大学で軽音サークルにいました。

ロックとかパンクとか、そういう音楽ジャンルにどっぷり浸かった青春を過ごしてきました。

そうしてわかったのは、これって男のジャンルなんだな、ということ。

 

私の好きな音楽は男のかっこよさなんだと思う。聴いてぶち上って最高になっているとき、なれるもんなら男になりたいと思うそう思うような音楽が好きだった。

もちろんヒーローみたいな女性ミュージシャンに助けられたことは私にもたくさんあり、否定するつもりはないです。

ただ男が男に言う「かっこいい」と同じ意味で、私も好きなロックバンドに「かっこいい」って言いたかった。けどちょっと違った。

だから、女の自分が女の子アイドルに「可愛い」って言うのが心底楽しかった。

可愛いはかっこいいと対極であり、同義でした。

 

 

私が思春期を過ごした00年代ってアイドル黎明期で、ぶりっことかあざといとか、キャラ作ってる、みたいなのは親の仇のように嫌われていた記憶があります。

ありのまま本当の自分が良い、みたいな風潮。

あざといって言葉自体、その頃なかったと思うけどいつ頃使われ出したんだろう?

 

なんだ、ぶりっこもアリじゃん。

そうなりたいではなくても、そういう最高もあるんだ、それを好きでもいいんだ。って知ったらなんだか自由でラクになり人生が楽しくなり空は青く日差しが輝いてきた。

「可愛い」=「教室のカースト上位の可愛い子グループ」というのとは違うベクトルを知ったことに救われた。

今でこそアイドルの可愛さも王道だけど、ここで言っているのは2010年頃のアキバのメイドさんやわけわからんコンセプトの地下ドルのことで、王道のおの字もなかった。

青臭い言い方をしちゃうと、キラキラのアイドルたちが私の狭い価値観をぶっ壊してくれたのでした。もしかするとそれは私にとってカウンターカルチャーですらあった。

 

(しかし、アイドルというがちがちの価値観からありのままで良いという自由な価値観に解き放たれる、という方が本来あり得そうな構図であり、ここに書いたのはアイドルに自由を感じたというパターンもあるんだよという話)

 

 

その頃の自分といえば、軽音サークルのサブカル崩れの大学生でした。拗らせてました。

カースト上位の可愛い子グループたちとは競ってないんで。サブカルやアングラのかっこよさを知ってますんで。みたいな。

同級生にいませんでしたか?癖のある古着を着てカラオケではあんまりみんなが知らないような曲入れる子。私です殺してください。

エグザイルとか西野カナとかジャニーズとかいきものがかりとか歌ったら負けだと思ってたので。ほんとすみません。何と戦ってんの

モテ服に前世で何かあったんか?ってくらいモテ系を目の敵にして青文字系やってました。位置高めの目の下チークにぱっつん前髪、8ホールのドクターマーチン履いて、ヴィヴィアンのアーマーリングが憧れで、高円寺の古着屋に通い、下北のライブハウスに足を運び、吉祥寺と新宿のディスクユニオンに行っ

 

そういう話はやめよう

 

好きなものへのこだわりやプライドだったはずのものは、しばしば変わってしまう。

音楽が好き。

好きなら詳しくないといけない。

これくらい知らないと好きとか言えない。楽器が弾けなければいけない。バンドを組まなければいけない。あんな音楽やこんなバンドも知らないなんて、自分には熱意が足りない。こんなに楽器が下手くそじゃ音楽が好きなんて言えない

ただ好きなだけのもので、手詰まりみたいになっていた。

そういうの全部放りだしてなんか全部どうでもいいけどとにかく好きだ~!!って言えた存在がアイドルでした。

 

そうやって救ってくれる存在こそが、音楽だったはずなのにね。

 

 

 

そんな中で1番夢中になったアイドルグループがいました。

もうとにかく、曲が好きで好きで好きだった。

私の望む可愛いもかっこいいも叶えてくれるアイドルだった。反骨も捻くれも衝動も弁明も全部叶えてくれるアイドルだった。自分のアイデンティティを全部委ねてしまいたい存在だった。

 

それは最初から解散ありきのグループでした。

期間限定とかではなくて、華々しく散って終わってやる的な。

どうせ解散するんだからってメンバーもファンも(恐らく運営も)がむしゃらだった。やれること手当たり次第に全部やってやれって感じだった。いい思い出しかない。

せっかくなので解散ライブのDVDを7年ぶりに見直してみたら1ミリも変わらずに好きでドエモかった。

ファンが頭おかしいのでライブスタッフとして元傭兵やラガーマンが雇われてたこととか(ガタイのいい黒人がうろうろいた)、

モッシュで暴れすぎて後ろ向きにすっ転んで腰を擦り剥いたこととか(頭おかしい側なの?)、

おめでとう!遺影でイエーイ!献花台はこちらですとかやってたなぁとか(グループ名に関しては差し控えさせていただきます)

楽しい思い出が溢れてきました。

戻りたくはないですが。

 

 

そうやって、ゴールだか行き止まりだかもわからない解散に向かって全力疾走して、そして解散して、さあ次、ってなったとき

いくら、さあ次って思っても気づくと幻影を追っている。

あれよりおもしろいことを、って探している。

全然引きずっている。

あれくらい夢中になれるものを見つけたいなぁって、前向きに探しているつもりで引きずってる。

そのうち、所謂「多感な年頃」というのがなんだったのか、自分の受けた感動や衝撃を徐々に客観的に振り返られるようになってきたとき、今までの好きへの熱量はむしろ特別なものだったのかもしれないと、次第に思うようになった。

 

そんなときそういうの全部放りだしてなんか全部どうでもいいけどとにかく好きだ~!!って言えたのが今の推しでした。

 

デジャヴ?

 

 

 

だから結局、いつかまた別の好きなものに救われることになるのかもしれない。

もちろん今これこそが真の出会いなのかもしれない。

なんでもいいです。

 

ただ、年取ったら若い頃みたいに新しいもの聴かないよね、仕事始めたら趣味とかなくなるよね、っていうご年配者様のご意見は絶対信じねーぞってことだけは言っていきたい。

 

 

最後にもう1つ書こうと思ったことは既にツイートで完結してたのでそれを貼ります。

これもアイドルというカルチャーを大好きな理由の1つ。

グループ内に限らずアイドルという界隈全てでこう思うよ。