きのうみた夢どんな夢

20220613

恒例の家族写真を見たら頭の中が「好きだなぁ」の感情ばっかりになった。

 

好きだなぁ

 

結局のところ、推しへの感情に「好き」より一次的なものはない。
憧れとか、尊敬とか、誇らしいとか、そういう上の方で光っている感情を見上げすぎて疲れたり、それに追いつこうと焦ったりしていたときに、足元にある「好き」を思い出して、そうだやっぱこれしかないじゃんねって、思い返して始まったフェスタだったな。
よいというもの、すばらしいというもの、それは世界で起きていることで、他人が決めていることで、でも「好き」だけは私が決めるものなのだ。私がいなければその「好き」は起こりえないのだ”(好きの因数分解最果タヒ
最果タヒさんのエッセイの一節。
私は私の好きなもののことがめちゃくちゃ大事で大好き。
 
何を見てもヤバいかっこいい好きで終わらせるわけにはいかないけど、思いや考えを知り、作品への理解を深め、置かれた境遇を想像し、必要があれば声をあげ、正しく応援するすべては「好き」でなければできない。土台でありスタートであり核である。好きで思考停止しちゃうこともあるけど、好きだから発展もさせられる。
 
 
今回のカムバもフェスタも、公式がたくさん昔を振り返らせてくれてて、その頃を忘れてないよ地続きだよと言ってくれているんだなと思った。そういうファンの声も分かっているんだろう。
 
私は自分が好きになる前の推しを、どういう好きになりかたをすればいいのか、よくわからないことがある。
この頃にこんな最高なのがあったなんて知らなかった!もっと早く見つけたかった!というパターンもあれば、今があるから過去も好きになる、というパターンもある。
要は私は、Dynamiteがあったからこそ今dangerやピッタンヌンやFireだって聴いている。私が2014年に(当時の最推しがすべてだった頃だな)サンナムジャを聴いたとしてファンになっていたか、というと残念ながら絶対なっていないんですよ。あぁK-popか、で終わっていたんですよ。DNAやBWLであれば違ったかもしれないけど、結果から言えば私はどうしようもなくダイナマイト新規だ。それで今さら手のひらを返すみたいに昔の曲も好きっていうのはどうなのか?そういう引け目と負い目が勝手にある。あくまで勝手に。
一方で、リアルタイムで花様年華を追うのは無理だったとは思う。アイドルに限らず、私は負の部分で共鳴するようなコンテンツが苦手。
それらのトンネルを抜けた今の彼らが好き。別に、大事なのはこれまでじゃなくてこれからだ!とかいう単純なポジティブではない。今の彼らだけが好きなんじゃない、花様年華やwingsを経た上での今の彼らだから、ここまで好きになった。
最初からDNAやBWLで鮮烈デビューしていたとしたら(それが可能かは別として)、今の彼らの見え方は全然違うだろう。
私の好きなBTSは「花様年華やwingsの頃からのBTS」ではないかもしれないけど「花様年華やwingsを経たBTS」なのだ。それらの過去を含めて今の彼らが好きなのだ。今の彼らだけ、彼らの今だけが、好きってことじゃない。
そして同じように、今の彼らがあるからこそ、つまりトンネルを抜けたって知ってるから花様年華やwingsも安心して聴ける。素敵な年の取り方をしてるのを見ているからこそ、デビュー当時から聴ける。
Young Foreverをコンサートのサプライズでファンに合唱してもらって涙して、あの頃はつらかったとこぼし、そのときのファンの合唱を入れた曲を作って聞かせてくれる。
その先があるんだろうって思える。未来を、というか先のことを期待させてくれるアイドルなんて、私はなかなか出会わなかったんだよ。
スタート地点なんて全員違うけど、今、好きな私たちを並走させてくれててそれを本当にありがたいなと思う。
みたいなことを自分の中で納得したりして迎えたカムバとフェスタだった。
 
好きしかないんだ!でもその好きってな~に?をぐるぐる回って目を回して大の字になってとにかく好きは好き!!!みたいな感じ。今は。
 
 
 
好きだよ~!と愛を込めたお花畑ブログになるはずが、なんでこんな内容になってるんだ。
 

好きだよ~!
 
好きになった理由はいろんな側面にいくつもある。
たとえば音楽性。
hip hopという音楽ジャンルを、それまで不良っぽいやつかサブカルしか知らなかった私にはバンタンがすごく新鮮に見えた。ごりごりのブラックミュージックとも違う、邦楽ほど身近すぎる音楽とも違う、もちろん単なるポップソングとも違う。真正面からポップミュージックをやっているけどめちゃくちゃ個性出してる。アイドルにしか出せない多幸感も詰まっている。売れ線ではない上質なポップミュージックだと思った。すごく新鮮で洗練されて聞こえた。
 
例えばメンバー。
これはまだファンになる前、ただ顔がいいな〜って思ってYouTube見始めた段階なので一切の贔屓目無しのつもりなのですが、パフォーマンスの動画を観て、お互いのことをなんて優しい目で見るんだろうと思った。
このときの動画とかさ。

本当に顔の区別もつかなくて、可愛い印象だったから長男と次男を年下だと思って見てたくらいの頃。アイドルがメンバー同士で本当に仲が良いなんてそうあることじゃないと思ってたから(全部がそうとは言わないけど)、落胆したくなくてめちゃくちゃ疑心暗鬼に見てたけど、どんなコンテンツも見れば見るほど本当に仲が良いと思うしかないことばかりでした。
 
私は彼らに学ぶことがあまりに多い。
そんなふうに優しい目で相手を見るのとか、移動中や作業中にふと他の人を気遣う自然な仕草(ちょっと手を添える程度の、でもそれすら私はやってないこと)とか、自分と相手の区別がないくらい当たり前に分け与えられるのとか、何かしてもらったときごめんじゃなくてありがとうがたくさん出るのとか、湯水のように誉め言葉が出てくるのとか。
大事な相手にはこうやって接すれば良かったのか、と毎度思う。
自分の中の良い発想や善みたいなものの引き出しが彼らで増やされてる気がする。私が悪人だったわけじゃないけど、照れとか意地とか「別に私に思いやり持たれたところでね」みたいな卑屈さがあって、それを自覚しないまま生きてるうちに引き出しの少ない人間になってたんだろうと思う。
好きの最上級じゃなくてそういう意味でもう好きになる前には戻れないや。
 
 
ダイナマイト新規ではありますけど、ダイナマイト古参だなんてマウントとっちゃうくらいまで応援するつもりしかないからね。
 

 
大好きでしかない人たち~
9周年おめでとうございます。