サンリオ展、サンリオがいかにしてカワイイワールドを確立してきたか見応えがあってとても良かった。
展示の中でなるほど~!と思ったこといくつか
・キャラクターはときめきをつくるもの
・売れるかではなく、カワイイかカワイくないかが基準
・誰でも描ける、作家性のないものを目指した
・時代に合わせてスタイルを変えてみせることで(リボンをハイビスカスにする等)女の子たちはキャラクターに自己を投影できた
・センスが良い、かっこいいには文化や個人差があるが、カワイイの感性(例えば子犬や子供を見て)は国境を越えて共通する
・認知されて初めてデザインからキャラクターになる
特にこれが、確かに!と思った。
例えば、ハローキティはハローキティだと認知されて初めて、単なる猫のデザインから「ハローキティ」になるのだと。
これはアイドルに当てはまる部分もありそう…
キキララの展示で
「ハローキティやマイメロディと違い内省的なかわいさをもったキャラクター」
とあって、わかるようなわからないようなでもなんかわかる、、、と思った。
私が昔からなんとなくキキララが好きな理由もそれな気がした(どんな年代の人でも、サンリオに関しては本当に“昔から”の思い出があるのがすごい)。
デビュー当初はそこまでの人気ではなかったが、表紙に初登場したキキララに「あの表紙の子たちは誰?!」と問い合わせが殺到したらしい。
夢みたいなストーリーが、ちゃんと存在している。ただのイラストのデザインに、こうしてキャラクターが生まれドラマが生まれ、ストーリーが出来ていくの胸が熱い。
(撮影:夫)
付き合ってくれた旦那ありがとう。
旦那も楽しんでくれてたんだけど、後日これのことを「カワイイもの展」と言っていてサンリオがカワイイの概念そのものかよと思いました。
ところで、ご報告があります。
これまで私は、なんとなくふわっとサンリオ全体が好きなだけだったのですが
推しができてしまいました。
ポチャッコ
めっちゃ可愛いな(それはそう)
一周回って戻った感あるよね。
耳がハネてるなど動きのあるデザインが当時新鮮だったらしい。
展示で、飛行機に乗って斜め上から家を見下ろすという鳥山明みたいなアグレッシブな構図の絵のポチャッコがいて、このほわほわ絵柄でその構図?!って感じがとっても良かった。
同時にデビュー直後のポチャッコは、服着てなくてまっしろでほんとうにぽちゃぽちゃしてて、なんか、その2つにやられちゃった。
そのせいで推しの名前で最悪な検索することになったけど(おまわりさん誤解です)。
仕事を選ばないキティさん、なんてネタとリスペクトと親しみを込めて我々はよく言ってるけど、本当にサンリオはだてじゃなかった。
サンリオが、今あるカワイイ文化の礎、型、定番を作り上げたところは確実にあると思うけど、当のサンリオはその型にハマる気なんて全然なくて、こうすればカワイくなるでしょみたいな保守的なあれが本当に全然ない。
型を日々ぶち壊し続けながらも、守るべきラインはきっちり引いてて、ワクワクさせてくれるけどヒヤヒヤしない。
ああ、ポチャッコを守りたい。